
歯内療法
ENDODONTIC

歯内療法
根管治療というアプローチ
できるだけ歯を残し、
歯の内部から治療する

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Root canal treatment
神経を取る治療90%
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Non extraction
非抜歯率98%
当院では、「歯の残存」を目的とした歯内療法を行っています。
患者様がいつまでも自分の歯で豊かな暮らしを送れるように、できるだけ削らない・抜かない治療を選択し、提供しています。
生涯の歯の健康に大きく影響する治療であるため、より丁寧な診断と治療を心がけています。
METHOD
歯を残すための精密内部治療
「歯内療法」とは歯の内部を治療するもので、主に神経(歯髄)がある根管を対象とします。むし歯治療で「神経を取る」とよく言いますが、神経を失うと噛む感覚が鈍り、歯がもろくなるため、抜歯のリスクが高まります。歯を残すために、むし歯の進行状況を丁寧に診断し、歯の内部をしっかりと消毒したうえで、神経をできるだけ残すことで抜歯リスクを抑える治療を行っています。


- 健康な歯
- C1 (エナメル質の虫歯)
- C2(象牙質の虫歯)
- C3(神経に達した虫歯)
- C4(歯根に達した虫歯)
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神経を残す治療
歯内温存治療
歯髄(神経)が正常な状態。むし歯の進行が軽度で、歯髄まで細菌が達していないため、神経を残す治療を行います。
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神経を取り除く
根管治療
歯髄(神経)が根の先まで細菌感染している状態です。歯の根管内を洗浄し、感染した神経を取り除く処置を行います。
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神経と病巣を取り除く
外科治療
歯髄(神経)が壊死している状態。根管の先に病巣である膿が溜まり感染が広がるため、早期の処置が必要です。


根管治療
歯髄の細菌を除去し、
洗浄、消毒で歯を残す
根管内は目視できないため、歯科用CTを用いて根管の形状や大きさ、数などを正確に把握したうえで、Ni-Tiファイルという螺旋状の針で細菌を除去します。精密な治療を実現するために、マイクロソフトスコープ下で歯の内部を洗浄・消毒し、根管の奥底まで清掃します。


枝分かれや湾曲、繋がっている部分など、根管の構造を正確に把握し、細菌を除去します。
根管治療の流れ
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STEP 1
虫歯の除去
むし歯部分を除去し、歯の神経があるところまで穴をあけます。
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STEP 2
神経の除去
細菌が侵入して変質した神経を除去し、神経の通っている穴と根管をきれいに清掃します。
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STEP 3
根管内の洗浄
根管内を薬液で洗浄・消毒し、細菌を隅々まで取り除きます。
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STEP 4
薬剤充填
薬液を充填し、細菌が繁殖しないようにします。
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STEP 5
土台の装着
土台を装着し、歯を整えていきます。
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STEP 6
被せ物の装着
歯科素材で作成した被せ物を装着して、治療が完了します。
外科治療
歯の延命の可能性を創るオペ
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歯根端切除術
根管治療後も症状が改善しない場合や、根尖病巣が大きく根管治療のみでは完治が難しい場合に行う処置です。歯根の先端にできた根尖病巣(歯根嚢胞、歯根肉芽腫)を切除し、細菌を取り除きます。
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意図的再植術
問題となる歯を一度抜歯し、患部を治療した後に元の位置へ再植する処置です。歯根が破折していたり、歯根の側面に空いた穴から骨に感染が広がっている場合などに行われる、歯の延命を目的とした治療法です。


診査診断
歯科用CT・マイクロスコープで
精緻な根管治療を実践する
根管の構造は非常に複雑です。そのため、歯科用コーンビームCTを用いて根管内部を3次元的に観察します。これにより、根管の細部まで正確でき、勘や経験だけに頼らない的確な処置を行うことができます。

根管の形状や数を立体的に観察することで、
処置を的確に行うことができる
治療の流れ
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01
初診相談
口腔内の状況を確認し、治療に必要な期間や費用をご説明します。症状やカウンセリング内容に基づき、適切な治療計画を立てていきます。
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02
根管治療
根管内の神経や感染した組織を除去し、細菌を取り除きます。洗浄・殺菌を行った後、仮歯を装着して処置は完了です。その後、経過を確認するために、約1週間後以降に2~3回の診療を繰り返します。
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03
レントゲンチェック
精密検査を繰り返し、膿などの炎症がないことを確認したうえで、根管の先端まで詰め物をし、隙間が生じないようにします。さらに歯の破折や再感染を防ぐためにガラス繊維製のファイバー土台を使用し、仮歯を装着します。
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04
経過観察
症状にもよりますが、通常は術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月ごとにレントゲン検査と歯の診査を行い、その後は年単位で経過観察を続けます。